村井弦斎まつり

村井弦斎
食道楽クイズ

弦斎クイズ問題

問題1

新渡戸稲造博士が弦斎邸にアメリカ人と学生を連れてきました。アメリカ人が茄子を見て「これは何?」と聞いた時、学生が思わず英語で言った言葉はなんでしょう。

1.ブラックトマト  2.パープルメロン  3.ブラックキュウリ

問題1 正解は1のブラックトマトです。
 茄子はインド原産で、日本では1000年以上前からお馴染みの野菜です。一鷹二富士、三ナスビなどと言われるように縁起物であり、細長いのから丸いもの、小さなものと数多くの品種が栽培されています。
 学生が「ブラックトマト=黒いトマト」と答えたエピーソードは、弦斎の娘、米子が復刻版食道楽の解説などで何度もとりあげています。この話しの面白さは、アメリカ人が茄子を知らなかったこと、新渡戸博士が連れていた学生は農学校の学生だったのに、野菜の英語名を知らなかったことです。米子たち兄弟はアメリカ人女性に英語を習っていたので、エッグプラントと言えました。黒いトマト、という絶妙なネーミングに、英語を知らない農学生、米子たちは大笑いして、このエピソードは忘れられないものになったとか。
 米子たちに英語を教えていた女性は、世界的な彫刻家、イサムノグチの母で、その頃、茅ヶ崎に住んでいました。
 新渡戸稲造(1862-1933)は、弦斎の一つ年上、岩手県で生まれ明治6年に東京外国語学校の英語科に入学します。弦斎はその翌年、ロシア語学科に入学しているので、他学科の先輩になります。新渡戸はその後、札幌農学校(現在の北海道大学)を経てアメリカやドイツに留学して学びました。留学中、欧米の農業経済や食事、栄養学に影響を受けたそうです。弦斎も渡米した時にアメリカ人の体格や食事を知ったことが「食道楽」につながっています。
 新渡戸はその後、弦斎が編集顧問になった雑誌「婦人世界」の会社、実業之日本社の顧問にもなっています。弦斎と新渡戸は、互いに留学経験があり、栄養や食事に深く関わった明治の二人と言えるでしょう。

問題2

明治時代は新しい科学、物理が発展した時代でもありました。池田菊苗博士が昆布から精製したうま味成分の調味料は世界中に広まりました。その調味料は何でしょう。

1.味の素   2.塩   3.豆板醤

問題2 正解は1の味の素です。
 味の素は池田菊苗博士(1864-1936)が、明治40(1907)年に昆布のうま味がグルタミン酸ナトリウムであることを突き止め精製しました。池田は物理化学を志してドイツ、イギリスに留学した時に、弦斎や新渡戸と同じように、欧米人の体格の良さに衝撃を受けました。貧しい日本人に効率良く、栄養を摂らせる夢のような食物ができないだろうか、と考えたのが味の素につながりました。
 グルタミン酸ナトリウムは、葉山の鈴木製薬所(鈴木三郎助)が商品化し、やがて世界に広まり、会社は現在の味の素になりました。鈴木三郎助は商品化にあたり、村井弦斎に何かと相談したようです。『「うま味」を発見した男』上山明博(2011年 PHP)では、鈴木が弦斎ら著名人を招き、出汁を使わず味の素だけでうま味をつけたフルコースの試食会の様子が描かれています。
 当時、味の素は未来の味でした。現在では人工的なイメージがある「化学調味料」という呼び方も新しい時代の到来を感じさせました。何と言っても昆布や鰹節、牛骨や鶏骨を買うより安く、手間もかからない。家庭料理が手軽に美味しくなるのです。戦後の食料難でも味の素は重宝され、「精製されているので頭の働きを良くする」とさえ言われていました。
 しかし、1960年代に入ると、アメリカでチャイナ・レストラン・シンドロームが社会問題になります。中華料理を食べた後に、頭痛や動悸が起こる症状でグルタミン酸の多量使用が原因でした。
 現在、化学調味料はうま味調味料と呼ばれ、外食産業やインスタント食品には欠かせない調味料です。また、精製された食品成分も数多く開発されサプリやプロテインなどとして出回っています。
 弦斎、新渡戸、池田が夢見た日本人の体格、栄養も多いに向上しています。

問題3

「食道楽」正編の本文最後に出てくる料理で、激しい運動をした後に食べるとよいものは何でしょう。

1.お粥  2.ハンバーガー  3.グラタン

問題3 正解は1のお粥です。
 「食道楽」は、主人公の大原が友人中川の教えと中川の妹、お登和の料理を味わって、次第に食育や教育について考えるようになる成長の物語でもあります。最初の頃は家庭料理が多かった料理も、大原の成長に合わせて徐々にフルコースや病人食、健康のための食事が増えていきます。
 お粥は、物語が終わる頃、第375「程と加減」に登場します。
 中川は「人の身体に食物の良く消化吸収されるのは何事も程と加減に合った時です。衛生上の原則や生理上の原則を誰でも一々記憶する訳になりますまいから食物問題に対しては程と加減が一番大切だと心得ていらっしゃい。そうすれば自然と衛生法に適(かな)います」と、栄養のバランスだけでなく、体調も考えて食事をとるべきと説きます。
 お粥は飛脚のたとえで語られます。「むかしの早飛脚が着いた時に、まずお粥(かゆ)を与えなければならん。急に御飯を食べさせると死ぬと言いつたえたのは疲労した人に不消化物を与えるなといった戒(いまし)めです。」激しい運動で胃が疲れている時には柔らかいおかゆが胃に優しく、身体を回復させます。
 運動した後、体調が悪い時、また朝や昼、夜にも身体に合った食事をすれば、自然に健康になるということです。最近、調子が悪いなぁと言う時は、食事を見直してはいかがでしょう。

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抽選から賞品授与まで

その場で答えて、その場で当たります

1.クイズに回答します。会場内にヒントもありますので、ご参考に!!
2.受付へ、その場で答え合わせします。
3.【正解の場合】その場でクイズ賞品の抽選くじをひきます。
4.【不正解の場合】くじは無しです。お楽しみ抽選会にチャレンジ!!
ホームページでの正解発表は、おまつり当日の夜以降になります。

賞品授与

抽選で賞品が当たったら、その場でお渡しします。

個人情報の取り扱いについて

弦斎食道楽クイズの実施にあたり、応募いただいた個人情報については、厳正に取り扱います。

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